それなのに何?

「私が納得できる言い訳しな」

「·····あいつが言ってるの聞いた」

「何を聞いたっていうの?」

「き、綺咲のこと賭けてんだよあいつら!!綺咲のこと抱けたら5万とかって!!」

な·····に、それ·····。

司暢くんが·····?

あの優しさの塊が言った言葉って信じろと?

さすがにこれには黙っていられなくて。

冷めかけのココアを両手で握りしめて言い返してやった。

「今回は信じられないから」

「俺が今まで嘘ついたことあったかよ!」

「司暢くんは違う!今までのやつと全然違う!」

「綺咲お前·····あいつにマジなのかよ·····」

「マジだよ。超好き。抱かれてもいいし」

「いい加減にしろ!」

「なにすんの!?」

ありえないんだけど!

私のことぶったの!?