八月。
今年もまた、花火大会が開かれた。
「優衣ちゃんこっちこっち!」
「待って優!浴衣で走ると着崩れしちゃうよ」
お母さんが新調してくれた青とピンクの、お揃いの浴衣…。
あれ?去年の浴衣はどうしたんだっけ…?
思い出そうとした時、優がある屋台の前で立ち止まった。
「ここだよ優衣ちゃん」
「ここ?何も看板が出てないけど…」
ふと、奥から浴衣を着たお姉さんが出てきて私と優に気づいた。
「あら、可愛い浴衣のお嬢さん達!」
「お姉さん、浴衣を着てここに来たら、ストラップが貰えるって本当ですか?」
「えぇ、そうよ!あなた達にもプレゼントするわね…どっちがいい?」
そう言ってお姉さんは犬と猫のストラップを私達に見せてくれた。
優と二人、迷ったあげくに私が犬を、優が猫を選んでその場を後にした。
「もしかして…去年優が来たかった所って?」
「うん、あそこなの…これでまたお揃いが増えたね、嬉しいなぁ…」
「優……」
ストラップを大事そうに鞄につける優。
その鞄には去年、二人で買ったガラス玉のストラップがキラキラ輝いていた。
今年もまた、花火大会が開かれた。
「優衣ちゃんこっちこっち!」
「待って優!浴衣で走ると着崩れしちゃうよ」
お母さんが新調してくれた青とピンクの、お揃いの浴衣…。
あれ?去年の浴衣はどうしたんだっけ…?
思い出そうとした時、優がある屋台の前で立ち止まった。
「ここだよ優衣ちゃん」
「ここ?何も看板が出てないけど…」
ふと、奥から浴衣を着たお姉さんが出てきて私と優に気づいた。
「あら、可愛い浴衣のお嬢さん達!」
「お姉さん、浴衣を着てここに来たら、ストラップが貰えるって本当ですか?」
「えぇ、そうよ!あなた達にもプレゼントするわね…どっちがいい?」
そう言ってお姉さんは犬と猫のストラップを私達に見せてくれた。
優と二人、迷ったあげくに私が犬を、優が猫を選んでその場を後にした。
「もしかして…去年優が来たかった所って?」
「うん、あそこなの…これでまたお揃いが増えたね、嬉しいなぁ…」
「優……」
ストラップを大事そうに鞄につける優。
その鞄には去年、二人で買ったガラス玉のストラップがキラキラ輝いていた。