世界No.1の総長と一輪の花(ハロウィン特別編 花莉side)












「ありがと!!!」




コンビニでプリンチョコを買ってもらった私は隣に座る詩優にお礼を言う。
詩優は私を見ながら頭を撫でてくる。





「いただきます!」





買ってもらったプリンチョコをさっそく開けて口へと運ぶ。





チョコを噛んだ瞬間、カラメルソースがでてきて甘さが口の中へと広がる。






…美味しい…!






この美味しさには思わず頬が緩んでしまう。
そんな私を見た詩優は私の頬を突っついてくる。







詩優と目を合わせれば、






「トリックオアトリート」






にやりと笑った詩優がそう言った。






きっと詩優は私がお菓子を持っていないと思ってるんだろう。それでイタズラをしようとしているんだ。






でも残念だったね。
私はさっきこっそりコンビニでお菓子を買っておいたんだ。詩優に言われても困らないようにね。









私は、ふふっと笑ってから





「残念だったね、詩優」





とポケットにしまっておいたお菓子を取り出す。






「はい」とお菓子を目の前に出してみても全然受け取ってくれなくて。