3話 2年統一戦争【前編】

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『姉貴、これ』
頬赤くする少年がいる。
その少年はぶっきらぼうに言うと手に握った四つ葉のクローバーのキーホルダーを渡す。
『可愛ー!ありがと。いいの?』
天真爛漫な少女が優しい笑顔で、四つ葉のクローバーのキーホルダーを受け取る。
『いい。駄菓子屋の景品。』
『それでも嬉しい!ありがとね。』
そう言い2人は手を繋ぎ歩く。


「ねぇちゃん。。。」
目を開けると、白い天井がぼんやり見えた。
「あ、こーちゃん!良かった!」
横を見ると辰弥が心配そうな顔をしていた。
「ここは、、保健室?」
「そーだよ。教室に行ったら紫雨さん追いかけて行ったって言ったから慌てて飛んで来たんだぞ。そしたら、倒れてるし!びっくりしたゎ!」
と言うと琥汰の頭を軽く叩く。
「むらやん、ごめん。」
「悪いことは言わねぇ。紫雨さんには手を出すな。」
辰弥は珍しく真面目な顔をして言う。
「あいつを倒せねぇと姉貴が浮かばれねぇよ」
ギュッ!布団を握り震えた声で言う。
「何で、紫雨さんと叶海ちゃんが関係あるんだよ?」
琥汰は、辰弥を見ると少し息をつくと話はじめた

「俺が風高に来たのは。姉貴の仇を討つためだ。目元にホクロがある男だ。その男を倒す。」