誰かの武器としての生き方

ギリシャに到着したミカサは、ヤマトとムサシとともに現地の特殊警察とセイレーンを倒した。

ミカサはためらうことなくセイレーンを撃ち殺し、それを呆然とした表情でムサシたちは見ていた。



セイレーンを始末し、新人の訓練の続きを行なった後はお昼休憩の時間となっている。

ミカサが食堂に行くと、チハヤが豚バラのおろし和パスタを他の同僚と食べているところだった。一緒にお昼を食べられないことにミカサは舌打ちし、そぼろ丼を注文する。

ミカサはチハヤ以外と親しくしていない。椅子に座り、一人で食事を始める。しかし、その目はしっかりとチハヤを捉えていた。

「ねえ、今度みんなで飲みに行こうよ〜。いいお店見つけたんだ〜」

「わあ、おいしそうな料理!このお店にぜひ行きたい!」

同僚と楽しげに話すチハヤを見て、ミカサは少し寂しくなる。チハヤは家族を失った過去に囚われることなく毎日を楽しんでいる。それが寂しいのだ。

「ミカサ、一緒に食べてもいいか?」