足跡〜Togetner.Forever〜


律花と梨菜は学校につき、下駄箱にいた。
「あ、梨菜おはよ〜」
「むっちゃーん!おはよー」
「律花〜相変わらず可愛ね〜!」
梨菜の友達の睦田七生は律花の頬を両手で掴んでむぎゅーとする。
律花はその手を叩くと首にかけていたヘッドホンを耳に当てて教室へ向かう。
「ありゃ、怒っちゃったかー。」
まいったなー。と悪びれることなく笑う。
「むっちゃんがいじめるから」
「だって、可愛んだもん〜」


教室に入り自分の席についた律花は、机に雑誌を広げて読み始める。
律花はあるページで手を止める。
そこには、律花が好きなキャラクター、
花✾花にゃんこの特集をしていた。
新シリーズの花✾花にゃんこは戦国武将とコラボしていた。
花✾花にゃんことは、今、女性の中で話題の猫のキャラクターだ。
男の子の花江くん女の子の花美ちゃん。
とても、ユニークなキャラだ。

「あ、これいい…」
と、律花は赤い甲冑が目立つ武将、真田幸村の恰好をした花江くんを見る。
ページに折り目をつけて次々とコラボグッズを見ていると、ふっと、雑誌に影が映る。
律花はヘッドホンを外して顔を上げると、兄の郁十が息をきらしていた。
「なに?なんでそんなに疲れてんの?」
「はぁ、、疲れた久しぶりに走ったぞ。コノヤロ」
額から流れる汗を手で拭う。
「どうでもいい。おつー」
と軽くあしらうとまた雑誌に目をむける。

「いやいや、用があって1年の教室に来たんだって!」
雑誌を没収する郁十を睨みつける。
「お前、何処まで知ってる!?」
「は?何が?」
訳が分からん。と言いうとぷいっ!とそっぽを向く。
「あの、写真だよ!お前あの時見てたのかよ?」
「ちょうど、郁に用事があって部屋に行ったら居ないから部屋から出ようとしたら外から声が聞こえたから郁の部屋の窓を開けて外の下を見たら、浮気をしている郁が居るではありませんか。」

無表情で言うと郁十は唖然としていた。
「水を得た魚か!めっちゃ喋るな!」
「因みに、写真のバックアップはパソコンに送信済み。」
「鬼かっ!」
「るーちゃんにチクられたくなければ、これを買え。」
「だから、お前は鬼かっ!」
律花は取られた雑誌を取り返し、花✾花にゃんこのページを見せる。
「…分った。買うから月深には言うな!」
律花はよしゃっ!と言うとこれと、これね。っと言う。
郁十は、ため息を吐くと、パソコンの写真消せよ!と言うと教室から出ていく。
律花は満足気にヘッドホンをつけて雑誌を再び見る。
暫くして、肩をぽんっ!と叩かれ見ると担任の先生がいた。