星降る精霊船。

宇宙空間を有機分子とケイ素が舞っていた。

宇宙塵だ。

ユエ・テルミは自宅にあるデバイスから天文台の望遠鏡とデータリンクする。

たとえば星を見るように。


こころと外なる自然を結び付けて。

首都を雨が降っていた。

デバイスのデータだ。

珈琲を飲む。
静けさがあった。

宇宙塵が惑星のあいだを漂う。