駆逐艇。

あたしはユンファです。

「駆逐艇かあ」とあたし。
「そ。
オールドルナ防空宇宙軍が配備を検討してる」とユエ・テルミ。ランチだ。

駆逐艇は小型の宇宙艦で、宇宙機雷などの除去や哨戒・救難にあたるといった任務が予定されていた。


オールドルナのフズフ級重巡洋艦二隻と宇宙戦闘機。これらがコスト面で、連絡艇と駆逐艇の二つに分けられていくことになる。
軌道基地に配備されるのが駆逐艇だ。そして連絡艇は地上とその宇宙基地を輸送で往復するはず。

将来の戦闘部隊の主力は軌道上の駆逐艇に移るのだろう。

フズフ級重巡洋艦もすでに軌道上の基地で係留がなされていてモスポール(保存処理)がされていた。この時期オールドルナは、コスト面で貴重な宇宙巡洋艦を失う。

「ねえ。
ユエってどうして宇宙戦闘機とか機械が好きなの?」とあたし。
「そうね。
それは、あたしが工学部だからよ」とユエ・テルミ。

あたしたちはポテトサラダを食べる。
美味しいなあ。