春先の話をする?

巫女姫テトの手伝いで首都にある神社に向かう。春先だ。

あたしはユンファだ。
「そういえば、テトさ」とあたし。神社で。
「何でしょう?」
カツ丼の豚肉を揚げながらテトが答える。
「祭祀集団からの脱退者が出てる話があったけど、結局どうなったの?」
「そういえば、最近は世相が篤くなったのか自然と収まりましたねえ」とテト。とカツ丼が用意される。
MGZ164年の春先だ。
咲く木々に暖かい空気で、そして首都にいるひとびとが小さく見えた。
春先の話をする?