星空。

「はあ、いい湯だなあ」とあたし。

あ。
あたしはユンファです。

お風呂だ。

アパート。首都西街。

お饅頭があるはず。
それは巫女姫テトから頂いたもの。

そろそろ冬の季節。
暖かいお風呂が恋しい季節だ。

「家族か」
あたしの家族は「イシュ」に住んでいた。
いわば近代化していたが、古い言い伝えも残っていたのだった。

あたしはそこで巫女として育ったのだった。
そこで水の精霊王、大晨水との接触に失敗しあたしは巫女の道を断念した。

で、大学卒業ののちに巫女と関係ない外交部のオフィサーとなったわけだ。