「…ねぇ、君いくつ?」

茉莉は、

「10歳だよ。」

「10歳…。」

頭が真っ白になるDJ。

涙。

ぽろぽろと流れ落ちる。


−この子…オレの娘だ…。−


茉莉はDJの涙に気付いて、

「どうして泣いてるの?」


ふっ…。


DJは茉莉を抱きしめる。

茉莉は落ち着く。

DJは茉莉を見つめる。
髪を撫でる。
そして、

「ごめん…。オレの…。」

去る。

茉莉はア然。


走っているDJ。

「オレの娘…。茉衣は何でそんな大事な事オレに黙っていたんだ…。あの子は…。オレを知らずに生まれて、育ってきたのか…?…全てを知るのは茉衣だ。確かめよう。もう迷わない。家族を捨てる!親父なんて、母さんなんて、アニキなんていらない!いるのは、茉衣と娘のみだ!!」


家にいる茉衣、
写真を見ている。
高校の卒業アルバム。


−三田遥紀−


茉莉の父親。あのDJ。