公表して最初の公開放送。
遥紀の説得でやっと記者から逃れる事ができた。
茉衣はハルカを乳母車に乗せて、茉莉と行く。
すると、

「あっ、お姉ちゃんだ。」

麻紀が茉莉に抱き着く。

”麻紀…ちゃん。」

「どうも。」

遥紀の兄夫婦と娘二人。

「お義兄さん、お義姉さん。」
「来ちゃった。今までハルくんに絶対に来るなときつく言われてたけど、いいよね、茉衣ちゃん?」
「一緒に見よう?」
「はい。」
「麻紀ったら…茉莉ちゃん本当に好きね。」
「茉莉もまんざらでもないみたいです。」
「兄は、いい場所取ろうよ。」
「ハルに気付かれたら…。」
「いいじゃない。大切な家族。」
「…。」

席に座る。

「ハ〜ルカくん。」

茉莉は遊ぶ。
ハルカはにこにこ手を動かしている。茉莉はハルカを抱く。

「きゃっきゃっ☆」

ハルカはご満悦。嬉しいみたいだ。

「あ、ハルちゃんだよ。」

兄嫁が言う。

(遥紀…頑張ってね。)


本場前の話。

「今日は忙しい中、お越し頂いて有難うございます。お願い、みんな元気よく返事してね。じゃないと本当に公開〜?って言われるので元気良くをモットーに行きましょう。」
「はぁ〜い!」

元気良い低い声。

(…石出君!?平井君に、笹島君に…)

遥紀は、

「元気良い大人発見!?…って見慣れたカオだなぁ…。というのはほって置いて、その調子でいきましょう。」


公開放送も無事に終わり、遥紀はリスナーと話している。
茉衣と遥紀の兄夫婦は、

「ハルくん人気者だね。」
「そういえば、父さんが、夜、家に来てと言ってた。」
「…お義父さんがですか?」
「そう。大事な話らしい。」
「…はい。」
「一緒に行く?今日は父さんがみんなで出掛けられるように買った8人乗りのワゴンだし。」
「…甘えてもいいのですか?」
「遥紀には、嫁と子供は預かった。と、メール送れば、焦って来るでしょう。」
「…。」
「遥紀、嫁と子供ラブですから。」
「…それで誘導されますか?」
「遥紀ならある。」


遥紀は、
「よ、ハル。」
「ナオト、ヒロ、ササ、コメ、ヒサ。ご一行様で…しかも元気良すぎ。」
「だってハルだもんなぁ?しかも嫁、子供