冬休みが終わり、茉莉は学校の帰り。
DJは茉莉を見つける。

(茉衣の…子供…。)

DJは、

(茉衣の旦那さんはどんな人だ。子供の父親。…元カレとして知りたい。)

DJは茉莉に近づく。

「クリスマスイブにぬいぐるみの当たったかわいい女の子だね。」

声をかける。

茉莉は、

「きゃあ!!…あの…ファンなんです。ママに頼んで、行きたくて、あの日行ったんです。」

DJは恐る恐る、

「あの…聞いていいかな…お父さんは何してる人?」

茉莉は、

「いないよ。パパなんて知らない。見たことない。」

「見たこと…ないの?」

DJは驚く。

「生まれた時からいないと思う。でも、このお守りがあるからいいんだ。」

茉莉は巾着袋を出して、

「このお守りね、パパが守ってくれるんだって。へへ。」

笑顔。

(悪い事聞いたかな…茉衣、嘘ついて…ま、いいか。)

茉莉は、

「ここ通るのですか?」
「う…うん。」
「会っていいですか?予約。」
「いいよ。ただし、お母さんには内緒だよ。」
「はい☆」


別れる。

(いいのか…?元カノの娘だぞ…今でも愛してる…茉衣の…娘…。)


次の日、

「おかえり。」

茉莉はにこにこ。

「そういえば君の名前は?」
「茉莉、真田茉莉です。」
「茉莉ちゃんか、かわいい名前だね。」
「お気に入りの名前なの。ママから一字取って茉莉なの。」

ルンルン♪


数日後、

慣れてきて、当たり前のように会う茉莉とDJ。

「おかえり。」

DJは茉莉にときめきを覚え始めていた。
茉莉は楽しそう。


「きゃっ!?」

茉莉は石につまずいてこける。
バラバラになるランドセルの中身。

「大丈夫?」

DJは手を差し延べる。

「あ…。」

茉莉は焦る。
DJは不意に巾着袋に目がいく。
触る。
中身が少し出ている。


「こ…これは!?」

茉莉は、

「パパのお守り、指輪入ってたんだぁ。かわいいなぁ、クローバーの指輪♪それに、小さな砂時計♪パパからもらったのかなぁ?」

言葉を一瞬失うDJ。DJは、思い切って禁断の質問を、