茉衣が臨月になった頃、
3人で仲良く買い物。
すごく微笑ましいこと。
しかし、人気DJの遥紀は、自分が狙われる存在など気付かなかった。
張っていたカメラマンに隠し撮られる。


ある日、遥紀がFM局に届いた週刊誌の記事を見てしまう。

「…え…どういう事だ?…これはこの前…。」


遥紀と茉衣はスクープされる。
人気DJ、いきなりの入籍発表は子連れ妻、そしてその妻は妊娠中!

遥紀に電話。
友人からだ。

「もしもし?」

怒っている友人。

「どういう事だ遥紀!子連れの女を妊娠させて!サナとの事反対されて別れさせられてよりによって!?」
「…ごめん。ナオト。…落ち着いてから話そうと思ってた。…妻は臨月なんだ。いろいろあって負担を考えた。」
「子連れの女を妊娠させるならまだサナのがよかった!」
「…今から会えないか?話したい!」


「どういう事だ!」
「…家に案内する。妻、臨月だし、娘と2人きりはできるだけ避けたい。」
友人は、
「見てみたいな。どんなふつつか者か。」
「…。」


「もしもし?」

茉莉が出る。

「茉莉、ママは?」
「いるよ。」
「ママに、パパが友達連れていくからよろしくって言って?」
「は〜い。パパ大好き☆」
「パパも茉莉大好きだよ☆」
「連れ子か…。」
「…ああ。」
「よくなついているな。」
「…ああ。」


「ただいま。」
「パパおかえりなさ〜い☆」

遥紀に茉莉は抱き着く。

「ただいま、茉莉。」

奥から、

「おかえりなさい。お友達さんもどうぞ入って下さい。」

ナオトは臨月の茉衣と目が合う。

「サナ!?」
「木部君!?」
「…サナの子供!?」
「…ナオト、これで誰かわかったろ?」
「…サナが子供を?」

茉衣は、

「茉莉は遥紀の娘。…木部君は知ってるよね。別れさせられた事。」
「う…うん。」
「別れた時、…お腹に茉莉がいた。」
「…え?」
「知らないまま再会した。何も知らないオレは茉衣が結婚して幸せになったと思ってた。複雑だったけど嬉しかった。でも、茉莉に素性を明かさず近づいて、父親がいないことを聞いた。茉莉がこけた時、落とした巾着袋に、オレのあげた砂時計と指輪があった。茉莉は