そのまましばらく泣き続けた。




気づくと外の景色が真っ暗になっていて…




「落ち着いたか?」




「はい…」




「もう今日は遅いからうちに来い
親御さんには友達の家にでも泊まるって連絡しておけ」




お母さんのために自分にもまわりにも嘘ばかりついて笑ってたけど




心の底から笑えるようになりたい…




幸せだよって言いたい




そういう気持ちが微かに芽生えはじめていた




お父さんに友達の家に泊まると電話で伝えると




"分かったよ"




呆気なく了承してくれた




今日は兄に殴られなくてすむ…




そう思うだけで気持ちがらくになった