椎子「そういえば昨日の件はどうなっています?」
橘部長「それは上層部でも問題となっているようだ」

椎子立ち上がる。

橘部長「どうしたんだ?」
椎子「もしも私たちがこの世界の人じゃないとしたらどうするんです?」
橘部長「それでも仕事は終わらない」

椎子舞台中央に移動。

椎子「さあ、幻想に疲れたあなたも橘部長をご覧ください。
何も疑っていない。

この世界が続くことに」

橘部長立ち上がる。

椎子左側から退室。橘部長舞台中央に移動。

橘部長「俺たちは何を生み出すのだろう?
この幻想の舞台で」

椎子入室。

椎子「疲れているようですね?」
橘部長「ああ」
椎子「少しネクタイを緩められては?」
橘部長「それはダメだ。
仕事がある」
椎子「仕事という仕事が何というのでしょう?」