「俺、高校は兄ちゃんと同じ高校にする!
それで桃華と仲良くなって、いつか付き合いたい!」

桃華の事が好きだから、止めてくれと言える事は簡単なのに、なかなか言えない。

「兄ちゃん、桃華に彼氏が出来ないか見張っててよ」

蒼生はそう言うと、またテレビを見始めた。

結局、俺は何も言えずにリビングを出た‐。