「なんでそうなるの?」

桃華に聞くと、桃華は何故か言いにくそう。
ポカッと壬生があたしを叩く。

「わかんねぇのかよ。
例の…矢野(やの)の事で、蒼生は心配して一緒に住むって言ってんだよ」

「それって同棲!?
いいな〜♡」

思わず、壬生を見る。
壬生はバツの悪そうな顔をしている。

「でもアパートの家賃や光熱費はどうするの?
高校生じゃそんなに稼げないよね?」

「それは蒼生のご両親が…。
まぁ、蒼生もバイトはするって言ってるけどね」

羨ましい…。