「蒼生、まだわたしを彼女と思ってくれてるの?」

桃華の言葉に、俺は頷く。

「当たり前じゃん!
桃華は悪くない」

「あの…でも、わたし、あの日から男性が怖くて…、蒼生と抱き合う事とか出来ないかもしれない」

「ゆっくりでいいよ、桃華。
俺らのペースでいこう」

「ありがとう…。
蒼生、大好き!」

「俺も大好き」

本当は抱きしめたいが、その気持ちを抑える。

翌日、桃華はお母さんと病院に行き、手術の日を決めたと連絡があった‐。