「え~、今日は雲一つない体育祭日和になりました」

校長先生が開会式の挨拶をしている最中、

「雲、めっちゃあるけどな!笑」

壬生(みぶ)が突っ込む。

「しぃ~!」

夏喜(なつき)が人差し指を口元にあてがう。

「校長が言うんだからさ、大目に見ようよ」

「わかったよ、夏喜」

こうして、高校2回目の体育祭は始まった…。

今年の体育祭も順調に終わる、そう思っていたが、問題が起きた。

競技の後、わたしは壬生たちの前で倒れてしまったのだ…。
ザワザワと周りが騒がしい。

「あ、俺、保健室まで連れて行きます!」

蒼生(あお)の声が聞こえて、わたしは保健室に連れてってもらった…。