兄ちゃんと同じ高校に行ったら、絶対桃華に告白して付き合う。

それだけを目標に、コツコツと根気よく勉強してきた。

そして合格発表日、

「あった!!
兄ちゃん!夏喜!桃華!
番号があったよ!」

皆に声を掛けると、

「やったじゃん、蒼生~」

「おめでと~う」

皆、祝福してくれた。

「蒼生はあたしたちの後輩になったわけだし、言わせてもらうけど、呼び捨てはそろそろ止めようね」

「なんでだよ、今更!
夏喜は夏喜じゃん!」

「諦めなよ、夏喜。
蒼生君の言う通り、今更だよぉ」

桃華が言う。

「そうだな、蒼生が俺らを先輩って言ったら気持ち悪いよな!」

兄ちゃんが笑う。