「これね!しょーへーちゃんにあげようとおもって!!」






にひひと笑うこの子を。


俺が守らなきゃいけない。


この笑顔が曇らないように。


そう誓うと、復讐心なんて消えていた。


小さな手から四つ葉のクローバーを受け取り、温かくなる胸にくすぐったいものを覚える。


組長を俺が殺せば。


この子は立ち直れないかもしれない。


…守りたい。


この身が散ろうと、滅びようと。






「ありがとうございます、お嬢」






死のうと、一生守ってみせる。