もっともっとって…。 思うのも、翔平ちゃんだけなんだよ? ねえ。 アナタは分かってるの? 「梨瑚」 「…んっ」 「好きだ」 アナタの言葉、1つ1つにドキドキして。 落ち込んだり、飛び跳ねるくらい嬉しくなったり。 そんな私の気持ちを分かってる? キスをしながら頬を撫でる翔平ちゃんの薬指に指輪の感触。 それだけで嬉しい。 翔平ちゃんじゃなきゃだめにしたのは、翔平ちゃんなんだから。 死んでからも隣にいさせて。 「梨瑚、愛してる」 …死んでからもわたしを愛して。 end