あるひ少年は学校にいった。
あんなに行くのを拒んだのに、
なぜだか今日は行ける気がした。
がら。
教室のどあをあける。
少年の方を誰もみない。
少年の席はどこにもない。
誰もなにも少年はそこにいなかったかのように
「ねぇ、、、」
久しぶりに出した声は酷く低いものだった。
驚く少年を横目に話しかけた相手は彼の友達と話し続ける。
「ねぇ、あの、さ、、おれ、、」
少年の声は誰にも聞こえないみたいだ。
あは、
あはは、、
なんで
なんで なんでだよ
なんでぼくばかり
なんなんだよ!
おまえらも
あいつらも
きらい
きらい
きらいだきらい
きえろ
きえろ
きえろよ!!
それから少年は教室を飛び出した。
委員長を突き飛ばし
生徒会長にわざとぶつかり
火災報知器を叩き鳴らし
窓ガラスをわれるだけわって
放送室で校歌を歌ってやった。
大声で
少年は歌など歌うことが何年もなかった。
全校生徒も先生もきっと無視などできなかったのだ。
しばらくして教員に少年は抑えられた。
少年は学校をやめた。
少年の家には多額の請求書がきた。
だが、少年の父親にとっては痛くもかゆくもない金額だった。
彼は少年がこんなふうになっても職場から帰ることはなかった。
母親は違った。
怒りヒステリックになり泣き喚いた。
「なんでふつうに生きてくれないの!?」
少年はとても疲れていた。