「はぁ、はぁ、、、」
つかれた。
目元にこびりついた涙を拭う。
「あぅ、、げほっげほ、、、」
咳がとまらない
走ることなどしてこなかった7年間を痛感する。
「ねぇ、だ、大丈夫?
こ、これ、、」
どこから声がして瓢箪が転がってきた。
栓を抜き水を飲む。
「はぁ、はぁ、、ありがとう。
、、、あれ?」
だれも、、いない、、、?
「あの、ここです。」
5mほど離れた木の影から両目にサラシを巻いた黒い服の少年がいた。
「あぁ、これ ありがとう。」
返そうとして近付くが少年はどんどん離れてく。
「え、ちょっとまってよ」
走る。
今度は軽めに
「ひぃ、近寄らないで!!むり!!!」
完全な拒絶
「そんなに、、か、」
瓢箪をその場に置き少年に背を向ける。
「悪かったな、もう関わらないから」
「え、あ、まってくださいっ」
べちゃ
振り返ると黒いのが潰れていた。
「大丈夫か?痛いとこは?」
少年を起き上がらせる。
震えている。
僕がこわい?
「なぁ、、」
少年は震える。
「怖がらせるつもりはないんだ。ひどいこともしない。ただお礼を言いたいんだ。水、ありがとう。」
まっすぐみつめる。
サラシで見えないが少年もみつめかえしてる。
「はい。僕もありがとう。」
「うん。」
「僕、ユウキって言います。お兄さんは?」

これがPC:ユウキとの出会い。
1人目の仲間だ。