太陽の笑顔、月の涙

探した



緋織のことを



すぐに見つかると思ってた



12歳の少年が行けるところなんて限られているし、親戚も手伝ってくれていたから



見つからなかった



見つかったのは、俺とお揃いで買ってもらったパーカー



緋織は赤、俺は青だった



緋織が見つからないこともショックだったけど、お揃いのパーカーが落ちていたことがショックだった



お揃いがあまり好きじゃなかった緋織との唯一お揃いだったもの




それがビリビリに、泥だらけで落ちていたから




俺と緋織の双子の絆も、ビリビリに破けてしまったように思えた


もうこれで終わりだ


そんなメッセージが込められているような気がして、それからは緋織を探すことを辞めてしまった