太陽の笑顔、月の涙


「.......だから、俺は緋織のことは知らないんだよ俺の知ってる緋織はいない。」


寂しさが隠しきれなかった


仲良い双子だって思っていたのは俺だけで、緋織はずっと本心を隠し続けてきたんだ


「それに、俺はなぜ父さん母さんが死んだのかが知りたくて自力で調べようとしたんだ。」


「............無理だった。


父さんと、母さんの 死んだ時に持っていたはずの持ち物が全て、消えていたんだ


スマホも、母さんが肌身離さず持っていたはずの御守りも、何もかもが


誰も行方を知らなかった。
警察のやつも、“知らない”と言ったんだ。」



知らない。 それはそもそも無かったという意味ではなく、あった筈だが行方が分からない


そういう意味だった


警察を憎んだ。無能だと罵った


それをしたところで、何も意味はなかった。
ただなにもかも、無駄だと悟った





「手がかりという手がかりが、消えていた。」