太陽の笑顔、月の涙

「ひーおーり!!」


............またうるさいのがきた


気づいたら一緒にいるようになった由紀と博樹
三人でいるのがいつのまにかあたりまえになって
季節はもう梅雨の時期に入っていた




うるさいのが二倍になって俺の安寧は訪れることがない


入試トップって肩書きのおかげで授業中寝ていても怒られないのに、由紀も博樹も起こしてくるんだ


そしてもう一つ


俺を悩ませているのは———



「博樹も緋織もさ! 一回僕のいる飛陽においでよっ! 族には入ってないんでしょぉ?」


そう、飛陽への勧誘だ


あいにく興味は微塵もないし、入りたくもない



あいつに会って平常心を保てる自信はないんだよね




遠い目をした緋織を、哀しそうに見つめていた二人


その目線には緋織は気づくことはなかった