緋織
眠い
昨日は久し振りの“仕事”だったからな
いらない乱入者まで入ったし
外が騒がしかったので、窓の外を見れば窓に反射した自分と目があった
眼鏡をかけた、なんの表情も持ち合わせていない男と目が合う
いつからこんな風になったんだか
外では笑い合いながら登校してくる奴ら
羨ましいとは思わない
本来ならここに通う必要などカケラもないのだが
あの人のお願いは断る事なんて出来ない
さっきから感じるこの視線も、鬱陶しいものだ
俺に視線を向けているのは、さっき話しかけてきた女共と、あの男
確か名前は——
「緋織くん。だよね? 僕は—「上田 由紀。」
そう、上田 由紀
飛陽の幹部、実力はそこそこ
わざわざ警戒するほどでもない男だ
探るような瞳がまた不愉快なもので
「僕のこと分かるんだね。」
めんどくさいだけだが、ここは普通に応対するのが“普通”だろう?
「さっき教えてもらった。」
もう話しかけるな、そんな雰囲気を出しているのに、こいつは気づかないふりをして話しかけてくる
女よりこういう奴の方がたちが悪い
「緋織くんさ、ああいう群がってくる女子嫌いなタイプ?」
............鬱陶しい
どんどん踏み込もうとするのはいいことでもあるけど
【命取り】にもなるんだよ?
「別に。どうも思わないだけ。」
ほら、慣れていないことをしようとするからだ
どっちつかずの返答からどれだけ引き出せるかが実力の見せ所だ
眠い
昨日は久し振りの“仕事”だったからな
いらない乱入者まで入ったし
外が騒がしかったので、窓の外を見れば窓に反射した自分と目があった
眼鏡をかけた、なんの表情も持ち合わせていない男と目が合う
いつからこんな風になったんだか
外では笑い合いながら登校してくる奴ら
羨ましいとは思わない
本来ならここに通う必要などカケラもないのだが
あの人のお願いは断る事なんて出来ない
さっきから感じるこの視線も、鬱陶しいものだ
俺に視線を向けているのは、さっき話しかけてきた女共と、あの男
確か名前は——
「緋織くん。だよね? 僕は—「上田 由紀。」
そう、上田 由紀
飛陽の幹部、実力はそこそこ
わざわざ警戒するほどでもない男だ
探るような瞳がまた不愉快なもので
「僕のこと分かるんだね。」
めんどくさいだけだが、ここは普通に応対するのが“普通”だろう?
「さっき教えてもらった。」
もう話しかけるな、そんな雰囲気を出しているのに、こいつは気づかないふりをして話しかけてくる
女よりこういう奴の方がたちが悪い
「緋織くんさ、ああいう群がってくる女子嫌いなタイプ?」
............鬱陶しい
どんどん踏み込もうとするのはいいことでもあるけど
【命取り】にもなるんだよ?
「別に。どうも思わないだけ。」
ほら、慣れていないことをしようとするからだ
どっちつかずの返答からどれだけ引き出せるかが実力の見せ所だ



