太陽の笑顔、月の涙

威厳ある低い声


「伊織、だな? 俺は 御影 綾牙。
御影組若頭で元PLACEのリーダーだ。」


「お前らは自分が悪いと思い込みすぎだ。」


「でもっ!俺のせいなのには変わりはないですっ!」


伊織がそう叫ぶと
「いや、違う。 お前の両親はそんなこと願ってないだろう? “責めるな”その言葉は二人に向けられたものだ。」


まるで全てを見透かしたような、凛とした声


「もうそろそろいいだろう?」


「緋織、お前はどれだけ背負えば気がすむんだ?
あの悲劇は誰にも止められなかった。」


「犯人をお前は、裁いた。
それが世間では認められないことでも、お前は自分を責めるべきじゃない。」


俺と綾牙さんが生きている世界


殺しも、薬物も 当たり前で


そんな世界で生きてきた綾牙さんの、言葉はほかの誰の言葉よりも重かった。



裏の世界では、殺すことなど悪いとすら思わない奴が殆ど


緋織が犯人を殺した時も、綾牙さんは
「頑張った。」 そう言った