太陽の笑顔、月の涙

「あ、だ、大丈夫よ。 緋織。」


「伊織を迎えに行ってくるな。」


そう言った二人の顔は、そんな表情ではなくて、どこか、 なんていうか


———覚悟の顔だった



俺はもちろん父さん母さんを止めたよ。
警察に電話しようって


二人ともダメだと言った


伊織が危険な目にあうかもしれないからって


それでも俺は止めたんだ


でも


「行かなければいけないんだっ!」


父さんの悲痛とも取れる声で、説得は不可能だって悟った