ポルターガイスト~封じられた扉~

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図書館を出て近くの公園に移動してきたあたしたちは、撮影したメールアドレスの人物に連絡を入れていた。


《はじめまして。


突然のご連絡申し訳ありません。


こちらは桜高校新聞部の寺林と申します。


地域新聞や雑誌を調べているとあなたのサイトに行きつきました。


地元について細かく書かれている記事に大変興味を抱き、特に昔の雑誌には心惹かれるものがありました。


今現在、当時の雑誌を購入することは可能でしょうか?》


「新聞部なんて嘘ばっかり」


あたしは呆れて広貴を見た。


「いいんだよ。学生の部活動の一環で、自分と同じような趣味を持ってると知ったら、きっと興味を持ってくれる。宝来家のことが書かれいている雑誌が手に入れば、きっとまた道は開けるよ」


確かに、そうかもしれない。


問題はこの記者の人がどこまで正確に調べて書いているかだった。