細長い段ボールの箱の中からは透明な花瓶が出てきた。
「これ、昨日の百合を飾るため?」
杏美が聞くと元浩は頷いた。
「そう。ポルターガイストが起きてすぐに割れるかもしれないけど、一応」
元浩の優しさに杏美は頬を赤らめている。
でも、花瓶をあの部屋に置くと言うことは、もう1度あの部屋に入るということだ。
元浩はその覚悟ができているのだろうか。
できればあたしはもう二度とあの部屋に入りたくはなかった。
「それなら、今度は身を守る道具を持ってた方がいいぞ」
そう言ったのは紀人だった。
紀人は俺が右腕をさすって苦い顔を浮かべている。
「確かに、それも必要かもね」
愛奈は頷いている。
でも、あれこれ持って行ってしまったら亜香里ちゃんの部屋はすぐパンパンになってしまいそうだ。
「これ、昨日の百合を飾るため?」
杏美が聞くと元浩は頷いた。
「そう。ポルターガイストが起きてすぐに割れるかもしれないけど、一応」
元浩の優しさに杏美は頬を赤らめている。
でも、花瓶をあの部屋に置くと言うことは、もう1度あの部屋に入るということだ。
元浩はその覚悟ができているのだろうか。
できればあたしはもう二度とあの部屋に入りたくはなかった。
「それなら、今度は身を守る道具を持ってた方がいいぞ」
そう言ったのは紀人だった。
紀人は俺が右腕をさすって苦い顔を浮かべている。
「確かに、それも必要かもね」
愛奈は頷いている。
でも、あれこれ持って行ってしまったら亜香里ちゃんの部屋はすぐパンパンになってしまいそうだ。



