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朝10時を回った頃、あたしたち6人は学校の近くのコンビニに集合していた。
今朝考えたことはメッセージで全員に伝えてある。
「宝来家が虐待を隠ぺいした可能性は高いよな」
図書館へ向けて歩きながら紀人が言う。
紀人の右腕は日に日によくなってきているようで、痛み止めを飲む回数は減っているようだ。
愛奈も安心した表情を浮かべている。
「あたしも、そう思う」
あたしは紀人の意見に賛成した。
頷きながら、視線は元浩の手元へと向かう。
なにかわからないが大きな紙袋を下げているのだ。
「さっきから気になってたんだけど、それなに?」
首を傾げながら聞いてみると、元浩は「花瓶と、お供え用のお菓子」と中身を見せてくれた。
朝10時を回った頃、あたしたち6人は学校の近くのコンビニに集合していた。
今朝考えたことはメッセージで全員に伝えてある。
「宝来家が虐待を隠ぺいした可能性は高いよな」
図書館へ向けて歩きながら紀人が言う。
紀人の右腕は日に日によくなってきているようで、痛み止めを飲む回数は減っているようだ。
愛奈も安心した表情を浮かべている。
「あたしも、そう思う」
あたしは紀人の意見に賛成した。
頷きながら、視線は元浩の手元へと向かう。
なにかわからないが大きな紙袋を下げているのだ。
「さっきから気になってたんだけど、それなに?」
首を傾げながら聞いてみると、元浩は「花瓶と、お供え用のお菓子」と中身を見せてくれた。



