ひたすら悲鳴を上げて部屋中の物を飛ばす。
あたしはちは物にぶつからないようにするだけで精いっぱいだった。
日記帳が置かれていた棚がガタガタと大きく揺れ始め、青ざめた。
本がギッシリと詰まっている棚が動き出せば、逃げる場所がなくなってしまう。
もしも棚と壁の間に挟まれたりしたら……!
そこまで考えてあたしは悪い予感をかき消した。
とにかく、今は逃げないといけない!
今だに飛び回っている教科書をよけながら、あたしは棚から身を離した。
「体勢を低くして、そのまま棚から離れなきゃ!」
あたしはキツク目を閉じている杏美へ向けて叫んだ。
杏美は両耳も塞いでいて、なにもかも遮断してしまっている。
「杏美!」
元浩が杏美の肩を叩いて気づかせた。
目を開けた杏美はすぐ隣で揺れている棚に気がつき、悲鳴を上げる。
「大丈夫。ゆっくり離れよう」
今度は元浩が杏美の手を握りしめてゆっくりと移動を開始する。
それを確認した時、あたしの頭上を教科書がかすめていった。
教科書はそのままドアにぶつかり、完全にへしゃげた状態で落下した。
ヒヤリと全身が寒くなる。
もう少しであれにぶつかるところだった。
あたしはちは物にぶつからないようにするだけで精いっぱいだった。
日記帳が置かれていた棚がガタガタと大きく揺れ始め、青ざめた。
本がギッシリと詰まっている棚が動き出せば、逃げる場所がなくなってしまう。
もしも棚と壁の間に挟まれたりしたら……!
そこまで考えてあたしは悪い予感をかき消した。
とにかく、今は逃げないといけない!
今だに飛び回っている教科書をよけながら、あたしは棚から身を離した。
「体勢を低くして、そのまま棚から離れなきゃ!」
あたしはキツク目を閉じている杏美へ向けて叫んだ。
杏美は両耳も塞いでいて、なにもかも遮断してしまっている。
「杏美!」
元浩が杏美の肩を叩いて気づかせた。
目を開けた杏美はすぐ隣で揺れている棚に気がつき、悲鳴を上げる。
「大丈夫。ゆっくり離れよう」
今度は元浩が杏美の手を握りしめてゆっくりと移動を開始する。
それを確認した時、あたしの頭上を教科書がかすめていった。
教科書はそのままドアにぶつかり、完全にへしゃげた状態で落下した。
ヒヤリと全身が寒くなる。
もう少しであれにぶつかるところだった。



