「……ねぇ、それなら出口よりも先に探した方がいいものがあったのかもしれない」
愛奈が何かに気が付いたように目を丸くして立ち上がる。
「なに?」
「女の子について調べるんだよ。この部屋は女の子の部屋なんだから、きっとなにか残ってるよ」
そう言われて、あたしは女の子の勉強机へ視線を向けた。
「確かにそうだね」
少女の伝えたいことがなにかわかれば、あたしたちだって動くことができる!
あたしたちはさっそく、少女について調べることになったのだった。
ためしに勉強机の引き出しを開けてみると、中から小学校4年生の教科書が出て来た。
「4年生ってことは、やっぱり10歳なんだね」
教科書を裏返してみると、たどたどしい文字で宝来亜香里(ホウライ アカリ)と書かれている。
亜香里ちゃんという名前らしい。
教科書の中は蛍光ペンで真っ直ぐに線が引かれていて、几帳面な性格だったことをうかがわせた。
引き出しの中に入っていたノートを確認してみると、枠の中にしっかりと文字が入っている。
しかし、妙なところはどこにもない。
ごく普通の小学生の教科書とノートが入っているだけだ。
「なにもないな……」
そう呟いたのは、机の引き出しを一緒に確認していた元浩だった。
愛奈が何かに気が付いたように目を丸くして立ち上がる。
「なに?」
「女の子について調べるんだよ。この部屋は女の子の部屋なんだから、きっとなにか残ってるよ」
そう言われて、あたしは女の子の勉強机へ視線を向けた。
「確かにそうだね」
少女の伝えたいことがなにかわかれば、あたしたちだって動くことができる!
あたしたちはさっそく、少女について調べることになったのだった。
ためしに勉強机の引き出しを開けてみると、中から小学校4年生の教科書が出て来た。
「4年生ってことは、やっぱり10歳なんだね」
教科書を裏返してみると、たどたどしい文字で宝来亜香里(ホウライ アカリ)と書かれている。
亜香里ちゃんという名前らしい。
教科書の中は蛍光ペンで真っ直ぐに線が引かれていて、几帳面な性格だったことをうかがわせた。
引き出しの中に入っていたノートを確認してみると、枠の中にしっかりと文字が入っている。
しかし、妙なところはどこにもない。
ごく普通の小学生の教科書とノートが入っているだけだ。
「なにもないな……」
そう呟いたのは、机の引き出しを一緒に確認していた元浩だった。



