杏美たちが立ち上がり、今までと同様に部屋の片づけを始めた。


棚から落ちた本を拾い、テーブルを中央へ戻り、ノートや教科書は机の上に置く。


布団の下はどうなっているのだろう?


そっと手を伸ばそうとした時だった。


「純奈も片づけを手伝ってくれ」


広貴にそう言われ、あたしは動きを止めた。


布団の下は後からでも確認することができる。


あたしは広貴に言われた通り、片づけを手伝う事にしたのだった。