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ご飯を食べ終えてしばらく座っていると、広貴のスマホが震えた。


「返事だ!」


広貴はそう言い、テーブルの中央にスマホを置いた。


画面上にはメールの受信画面が表示されている。


《はじめまして。


岩谷隆夫(イワタニ タカオ)といいます。


僕の記事を見てくれてありがとう!


ほとんど趣味のようなものだけれど、ぜひ君たち新聞部に僕の雑誌を寄贈したい。


昔の記事に興味があるみたいだから、それを用意して持って行くよ》


「やった! これで雑誌が手に入るね!」


あたしは目を輝かせて言った。


「あぁ。だけどできるだけ早く手に入れたいよな」


広貴はジッと文面を見つめた後、返信ボタンをタップした。


《ありがとうございます!


岩谷さまは今もこの街にお住まいですか?


もしそうでしたら、こちらから取りに伺います。


できるだけ早く読んでみたいので!》