君と出会えて、幸せです



どこまでも続く真っ暗闇を見て、思わずケータイを持つ手が震えた。


なにこれ……


…本格的なお化け屋敷みたい



おばけなんて怖くない、幽霊なんて怖くない、とさっきまで思っていた。


思っていたけど…もう撤回しよう



……ちょっとこわい!



こういうのは、はやく歩いた方がいいんだ、きっと。


ケータイのライトを頼りに、できるだけ足早に廊下を歩く。


「…ぜんぜんこわくない」

「…こわくない…」


大丈夫…なにも起きない


何度も心の中でそう唱えていたとき、遠くから小さな足音のようなものが聞こえてきた。


「ひっ」


思わず足を止めて、ケータイをあちこちに向けてみるけれど、誰もいない。


そうなれば頭に浮かぶのはやっぱり……


「えぇ……もうやだ…」


その足音はどんどん大きくなって、こっちに近づいてくるのが分かる。


……幽霊…?


いやいや、でもっ


まだ居残りしてた生徒がいるかもしれないし…

うん、そう!あと先生とか!