先生は、手に持っていた本を閉じて、興味津々に私の返事を待っている。
そ…そんなに期待されても…
先生の期待に答えようと、タイプ…タイプ…と、何度も心の中で唱えて、一生懸命考えたけど、全然それらしいものが頭に浮かんでこなかった。
「うーん…タイプってなに?」
結局、首を傾げてそう問いかけると、先生は楽しそうに笑った。
「こういう性格の人がいいな、とか、塩顔がいいとか、ソース顔がいい!とか!」
…し、しおがお…?…そーすがお……?
え?どうゆうこと……?
でも、こういう性格がいいなって思ったりするのは、心当たりがある。
頭に思い浮かんだのは、晴日くんの無邪気な笑顔だった。
「…笑顔が可愛くて」
「誰にでも優しくて、」
気がつけば、頭の中は晴日くんでいっぱいになって、自然と言葉が溢れ出す。
「……セーターが似合ってて、」
「いつも皆の輪の中心にいる人」
いつも輪の中心で、無邪気に笑っている人。
そして周りを笑顔にしてくれる人。
輪の外にいる私も笑顔になってしまうくらい、晴日くんは眩しいんだ。



