「……ありがとう。来てくれて。めちゃうれしい。……あ!でも、向こうでも、孝義くんの読経と念仏、感じた!」
思い出した!
確かに、孝義くんだった。
「届いてたんやな。」
孝義くんが目を細めた。
「うん。ばっちり。……やっぱり、夢じゃなかったのかな……。」
「ああ。そう思う。せやから、つらいことばっかり思い出さんと、ええことも思い出しぃ。……不倫でも二股でも、ええ恋、できたんやろ?幸せやった時間もあるやろ?」
孝義くんの指摘に、私は素直にうんとはうなずけなかった。
少なくともこの世界では唯一無二の大好きな初恋のヒトに対して、他の男との恋愛をイイ思い出と言うことはばつが悪い気がした。
逡巡する私を孝義くんが慈悲深い目で見ているのが、また……ムカつくというか……。
「……向こうで、一つ、学んできた。」
挑むように私は言った。
「ヒトも、ペットも、手放してしまえば、遠くで想っていても自分のものじゃなくなってしまうってこと。……どんなに大切に想っていても……ちゃんと愛情を注げるように近くにいなあかんねん。」
孝義くんは、苦笑した。
「……一概にそうとは言えんけど……まあ、近くにいたら情は湧くもんやな。」
「うん。……逢えへんヒトへの恋は、芸能人とか歴史上の人物とかアニメキャラへの憧れと同じやと思う。……今はまだしんどいけど……そのうち、忘れられる……よね……?」
イザヤは、もういない。
この苦しさから逃れたい。
その一心だった。
でも、孝義くんは、真逆なことを言った。
「忘れる必要はないやろ。その男と、生まれるはずやった子供と、一緒に生きていけばいいやん。」
「……一緒に、って……。」
戸惑う私に、孝義くんは穏やかな声で続けた。
「この世に存在してなくても、まいらのなかでは永遠に生き続けられる。それが一番の供養になるやろ。」
「……供養……。」
孝義くんは、荒唐無稽な夢物語ではなく、イザヤとお腹に宿った赤ちゃんの死を悼み供養すればいいと言ってくれている……。
う……。
また、涙が……。
慌ててティッシュの箱を取ろうと手を伸ばした。
孝義くんが取ってくれて……私の涙を拭いてくれた。
さすがに鼻水も拭いてもらうのは気が引けたので、すすり上げた。
思い出した!
確かに、孝義くんだった。
「届いてたんやな。」
孝義くんが目を細めた。
「うん。ばっちり。……やっぱり、夢じゃなかったのかな……。」
「ああ。そう思う。せやから、つらいことばっかり思い出さんと、ええことも思い出しぃ。……不倫でも二股でも、ええ恋、できたんやろ?幸せやった時間もあるやろ?」
孝義くんの指摘に、私は素直にうんとはうなずけなかった。
少なくともこの世界では唯一無二の大好きな初恋のヒトに対して、他の男との恋愛をイイ思い出と言うことはばつが悪い気がした。
逡巡する私を孝義くんが慈悲深い目で見ているのが、また……ムカつくというか……。
「……向こうで、一つ、学んできた。」
挑むように私は言った。
「ヒトも、ペットも、手放してしまえば、遠くで想っていても自分のものじゃなくなってしまうってこと。……どんなに大切に想っていても……ちゃんと愛情を注げるように近くにいなあかんねん。」
孝義くんは、苦笑した。
「……一概にそうとは言えんけど……まあ、近くにいたら情は湧くもんやな。」
「うん。……逢えへんヒトへの恋は、芸能人とか歴史上の人物とかアニメキャラへの憧れと同じやと思う。……今はまだしんどいけど……そのうち、忘れられる……よね……?」
イザヤは、もういない。
この苦しさから逃れたい。
その一心だった。
でも、孝義くんは、真逆なことを言った。
「忘れる必要はないやろ。その男と、生まれるはずやった子供と、一緒に生きていけばいいやん。」
「……一緒に、って……。」
戸惑う私に、孝義くんは穏やかな声で続けた。
「この世に存在してなくても、まいらのなかでは永遠に生き続けられる。それが一番の供養になるやろ。」
「……供養……。」
孝義くんは、荒唐無稽な夢物語ではなく、イザヤとお腹に宿った赤ちゃんの死を悼み供養すればいいと言ってくれている……。
う……。
また、涙が……。
慌ててティッシュの箱を取ろうと手を伸ばした。
孝義くんが取ってくれて……私の涙を拭いてくれた。
さすがに鼻水も拭いてもらうのは気が引けたので、すすり上げた。



