翌日の夜遅く、いつもと同じ時間帯に帰宅し、夕食も入浴も終えて自室で雑誌を読んでいると圭太から電話がかかってきた。
「お疲れ様。もう帰宅したの?」
『ああ。ついさっき帰ってきた。澪もお疲れ様。昨日の件なんだけどさ、今日先輩と運よく話ができたんだ』
どうやらその先輩は偶然にも今日の昼に帰国をしていたらしい。会社で会った際に、私の事情も含めて話をしたところ、幼馴染みならと快諾してくれたらしい。
「本当に?」
『タイミングが良かったんだ。先輩の今日の予定にキャンセルがあって、話す時間をとってもらえたから。俺は信用があるからな』
少し得意げに言う。どうやら圭太同様にその先輩は多忙な人のようだ。
「ありがとう、圭太! 本当に助かるよ」
持つべきものは優秀な幼馴染みだ。
『それでどうする? 一度きちんと部屋を見に来るか? 通勤時間と周囲の環境や部屋の設備についても教えたいし。それからこの部屋で独り暮らしをするか、決めたらどうだ?』
「うん、是非そうさせて。両親には話をしておくから」
それから会う日を決めて、通話を終えた。
その後、まだ起きている両親に話をすべく、階下に向かう。
先日と同様に両親と食卓に向かい合って座り、先程の話を伝えた。両親、特に母は昔から圭太に全幅の信頼を寄せているので、私以上に賛成して安心していた。
圭太くんが澪をお嫁さんにもらってくれたらいいのに、なんて意味のわからない台詞まで口にしていた。
父は独り暮らしを勧めたもののやはり心配なのか、二世帯住宅にはなるけれどそのマンションが不服なら実家暮らしのままでかまわないから無理をするな、と言ってくれた。
とりあえずは部屋を下見させてもらって決めるという方向で家族の意見は一致した。兄一家にはその後、話をするつもりだ。
「お疲れ様。もう帰宅したの?」
『ああ。ついさっき帰ってきた。澪もお疲れ様。昨日の件なんだけどさ、今日先輩と運よく話ができたんだ』
どうやらその先輩は偶然にも今日の昼に帰国をしていたらしい。会社で会った際に、私の事情も含めて話をしたところ、幼馴染みならと快諾してくれたらしい。
「本当に?」
『タイミングが良かったんだ。先輩の今日の予定にキャンセルがあって、話す時間をとってもらえたから。俺は信用があるからな』
少し得意げに言う。どうやら圭太同様にその先輩は多忙な人のようだ。
「ありがとう、圭太! 本当に助かるよ」
持つべきものは優秀な幼馴染みだ。
『それでどうする? 一度きちんと部屋を見に来るか? 通勤時間と周囲の環境や部屋の設備についても教えたいし。それからこの部屋で独り暮らしをするか、決めたらどうだ?』
「うん、是非そうさせて。両親には話をしておくから」
それから会う日を決めて、通話を終えた。
その後、まだ起きている両親に話をすべく、階下に向かう。
先日と同様に両親と食卓に向かい合って座り、先程の話を伝えた。両親、特に母は昔から圭太に全幅の信頼を寄せているので、私以上に賛成して安心していた。
圭太くんが澪をお嫁さんにもらってくれたらいいのに、なんて意味のわからない台詞まで口にしていた。
父は独り暮らしを勧めたもののやはり心配なのか、二世帯住宅にはなるけれどそのマンションが不服なら実家暮らしのままでかまわないから無理をするな、と言ってくれた。
とりあえずは部屋を下見させてもらって決めるという方向で家族の意見は一致した。兄一家にはその後、話をするつもりだ。

