わざわざ貸し切ってここまでしてもらったのになにもしないで帰る、という選択をすることは店側にも暁にも申しわけなさすぎる……。


私は考えて……





「暁!今度、お礼になにかする!なんでもするから!」


これ以上断ることがきず、ありがたく好意を受け取ることにした。


……お金を持っていない私にできるお礼は限られているけど。
今までのお礼も兼ねて、できることならなんでもしよう。




「へぇ?」


目の前の彼の、上がる口角。
これは……なにかを企んでいる顔。


彼は持ってきた服をフックにかけると、私との距離をつめた。


なにか身の危険を感じて一歩うしろへとさがれば、彼も一歩近づいくる。
さらにうしろにさがればどんどん距離をつめられ……私の背中は壁にぶつかった。




逃げられない……!


彼は私へと手を伸ばして、プチンとはずした制服のリボン。


奪われて、それは床へと落とされて。


その次はブラウスのボタンに無遠慮に手をかけるから、慌ててその手をつかんだ。