布団に入ると、驚くほど早くおりてくる瞼。
閉じかけた、時に……はっと思い出したこと。


私は手を伸ばして、彼の袖をつかんだ。




「ねぇ、みんなは大丈夫なの……?」


返事が怖い。

もし夢だって言われたらどうしよう……。





「だれも死んでねぇよ。月城組のチビも、あのオンナも、親父もみんな生きてる。
最後に目覚めたのが美鈴だからな」


心は不安に包まれていたけれど、その言葉を聞いてほっとひと安心。


月城組の……ってことは、あれはぜんぶ夢じゃない。
みんな、無事だったんだ……。


本当によかった。