反射的にそっちへと目を向ければ、見えたのは。 「暁……っ!!」 会いたいと思っていた人。 大きな声で彼を呼べば、彼は驚いたように私を見て。 数秒見つめあったあと、こっちまで駆け寄ってきてくれる。 「美鈴、おまえまだ──」 「暁……私、約束通り死ななかったよ」 彼の声を途中で遮り、袖を軽くつかんで報告。 「……ん」 「三途の川は見もしなかった」 「……わかったから、ちょっとじっとしてろ」 暁は手に持っていたものを置くと、私を強く抱きしめた。