月夜に笑った悪魔





「てめぇらさ……俺を叩くなら今だ、とか思ってた?」





低い声がこの場に落ちる。


彼を見上げれば、上がっていた口角。



「たったこれだけの人数で潰せると思われるとか、俺もずいぶんナメられたもんだな」



溢れ出す殺気。


暁を見て、この場にいる全員が顔色を悪くして足をとめた。




……1人だけ、別格だ。
暁は、この中で圧倒的に強い。


私でもそれはわかったのに。




「そ、そんなの、ただの強がりだろうが!!オンナ守りながら勝てるわけねぇだろ……!!」


無理やり足を動かして、暁に殴りかかっていく男性。


それを合図とするように、ほかの人たちも一斉に動き出す。