「美鈴……っ!!」 下から聞こえてきた声。 この声は──暁だ。 ……気づいてくれた。 気づいて、こっちに来てくれた。 木を伝っておりても暁がいなかったらおりた意味がなくなるところだったから……本当によかった。 慎重に木をおりていけば、やがて声は近くなっていき……。 地面に足がついて、着地。 足がついた瞬間、腕をつかまれ。 強引に振り向かされて目に入った、暁の姿。 「おまえ──」 「暁のことを大切に思ってる人はたくさんいるんだよ!!」 彼の声を遮り、大きな声を出した私。