月夜に笑った悪魔



体温が上がっていたのに、さらに上昇。
熱が広がって、頭はクラクラ。


それでも触れたいという思いは強くあり、頬に触れていた手を移動させ……彼のシャツの下へ。



それと同時、大きな手は腹部あたりに触れて……。
しゅるりと解かれた、浴衣の帯。


「……っ」



びっくりして、唇を離した。


帯を解かれたせいで乱れていく浴衣。
前が開いて慌てておさえた、けれど。

そのおさえている手をつかまれて。



「な、なに、この手……」


私の手をどかそうとするから、彼をじっと見つめた。


「なにも?それより、次は?なにしてくれんの?」


彼は手を離すことはなく、“次”を求める。



つ、次って……。


ピタリと動きをとめれば、ぐるりとまわる体。




次に瞬きした頃には、暁が私の上にいた。
さっきまで私が上にいたはすなのに……。