近い距離に来た暁。 パチっと合う視線。 確かに、暁と視線が合う。 すぐ隣にいる、のに……。 「それ以上近づけば人質を殺す……っ!!」 声を荒らげる金髪の男性。 2人が追いついて、とまらないから……顔色が悪く焦りを隠しきれていない。 「うるせぇなぁ!!」 聞こえてくる大きな声。 その声は、月城岳のもので。 直後、聞こえてくる銃声。 それは連続で耳に届いた。 車の窓ガラスが割れ、なにかが落ちる音が聞こえる。 明らかに外からの攻撃。 反対側にいる……月城岳だ。