これは2人に心配をかけないためでもあり、自分に信じさせるために言った。
本当に助けは来てくれるかはわからない。
でも……私は信じたい。
学校にいた時からけっこう時間はたっているし、いつもの下校時間に学校から私が出てこなければ異変にくらいは気づいてもらえているはず。
暁は今まで私がどこにいても必ず見つけ出して助けてくれたから、今日もきっと来てくれるって信じるから……。
「あ?」
今度は私が鋭い目つきで睨まれる。
怖い、けど……ゆっくり口を開いた。
「……暁は来るよ」
「…………」
「私は、来てくれるって信じてる」
ただの強がり。
それでも、口にしないと恐怖に体が支配されてしまう。



